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押印がない!?

 長野地方法務局松本支局で先日、市議選の立候補に伴う供託書を作成してもらい、30万円を日本銀行松本支店へ納めてきた。思い出すのは前回、4年前のこと。まさか、そんなこともあるのかと、びっくりした。
 普通に供託書に住所、氏名を書いて申請、その供託書をもって日銀の窓口に行ったところ、「押印がないので」と受領を断られた。そうは云っても、法務局で出されたもの。すると、日銀裏口の会議室へ案内され、待つことに。
 15分もすると、法務局の総務課長が自転車でかけつけ、「申し訳ございませんでした」。公印をその場で押してくれた。それでようやく、30万円を無事、納めることができた。まあ、ちょっとした珍事である。こちらとしては、法務局で出したものに公印がないなんて、まったく気が付きもしない。
 このことがあってかどうかは不明だが、公印を押さなくてもいいように、供託書の原本に印影が写し込まれるようになった。自らの失敗を改善した、行政側の好例かも。

信州の遅き春に

 4年に1度巡ってくるもの…。当然、オリンピックやワールドカップではございません。どちらかと云うと中高年が熱心で、観衆も含めてスポーツとはまったく逆であります。それでも、‘お宅訪問’を重ねると、足腰の鍛錬になるかもしれません。ただ、有酸素運動にならないので、お腹回りのシェイプアップは期待できません。
 前置きが長くなりましたが、4月初旬は寒暖の差があり、穏やかに晴れた昼間以外はまだまだ寒さがに身しみます。そう、歩きながらも、春の訪れを待ち遠しく思うのです。時には世間の風は冷たいと思いながらも、唯一心温まるもの。それは路傍や庭先の草花です。雪が舞い、すこぶる寒いと感じても、すっと背筋を伸ばしたような水仙の芽や可憐な黄色い花の福寿草に元気づけられる。
 信州の春は確かに遅い。けれど、人間がまだまだ寒いと感じる陽気であっても、草花はちゃんと芽を出し、花を咲かせる。そんな様子に、こちらは本当に勇気をもらうのである。もう半月もすれば、一気に萌え出ように草花が華やぐ信州の春が訪れる。

(写真説明:庭先で見つけたクロッカス。信州の遅い春に可憐な彩りを添える)

すわ、一大事!?

 昨日正午過ぎ、携帯に火災通報の緊急メール。北小野で山林火災発生の一報だ。ちょうど、ある会社の人と打ち合わせを終えて、近くにいた。おや、周りを見渡しても煙が見えないぞ。車を高台まで走らせたが、そこでも分からず。すると5分後、消防車がサイレンを鳴らして走行するのを見かけ、すかさず後を追いかけた。現場に到着するも、またも煙が見えずだ。
 数分後、現場が違うということで、再度移動し、火元の現場に到着した。すでに家人らによって初期消火したが、燻る煙もあったため、広域消防局のタンク車が放水して無事鎮火となった。延焼面積は250㎡程度。現場は山林脇の畑で、家人がぼや焚きをしていたところ、風に煽られた周辺の土手や山林に燃え広がったらしい。幸い林道が防火帯のような役割をして、延焼を食い止めた格好である。
 本当に大事に至らずによかった。昼ごろは強い春風が吹いていただけに非常に危惧された。思い起こされるのは5年程前の松本市浅間の山林火災。春彼岸の墓参りで線香に火をつけようとした火種が、風に煽られて山林に燃え広がったのが原因だった。今回は無事、事なきを得た。この時期は春の強い風が吹き、山林は非常に乾燥しているだけに、今後の春耕シーズンを控えて十分に注意したいものだ。



「男はこせこせ…」

 塩尻市北小野が生んだ偉人に筑摩書房創設者の古田晁がいる。彼が2人の息子たちに家訓のように言ったのが「男はこせこせするもんじゃない」。男は堂々と構えていろ、小さなことにこだわるなというような意味らしい。個人的にも好きな言葉である。
 地元の‘お宅訪問’で、これとは逆の場面に遭遇することがよくある。常々感じていたことであるが、男の方がしがらみには弱いのである。言葉には出さないが視線の動きや表情などから、実によく汲み取れるのである。こちらは、そんなに無理しなくてもいいのにと思うのだが…。
 そこに行くと、女性の方が正直で分かりやすい。腹が据わっていると云ってもいいのだ。古田晁はきっと自分の妻や秘書たちからそのことを感じとって、逆の意味で息子たちを諭したのかもしれない。