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塩尻ワインがピンチ!?

 実は塩尻産ワインがピンチなのである。塩尻ブランドとして注目が集まる一方、ワインの原点たるブドウ栽培の見通しが苦しいのだ。
 8月上旬、後援会支援者と伴に、塩尻市宗賀桔梗ヶ原のブドウ生産農家を訪ねた。「資材費や肥料等全てが値上がりしているのに、加工用ブドウの引取り値段は10年間ずっと据え置かれたままだ」。こんな状況では生産者がやっていけないというのだ。
 私も認識不足であった。市議時代を含め、そんな厳しい実態を知らなかった。行政は独自の取引制度を設け、市外よりも優遇措置をしているという説明を鵜呑みにしていた。
 また、市はワインブランドの推進に熱心な一方、「決まったことだ」として〝ワインロード〟とする県道拡幅の旗振りをして生産農地の提供を求める。さらに、「最後に残された開発地域」として住宅地に隣接する果樹園を引き受けて、宅地フロンティアとして新興住宅地の開発にも乗り出す。
 ブドウ栽培面積の減少は生産者の高齢化や後継者難、生産意欲の減退があるとは云え、市は「いいワインはいいブドウから」の基本を尊重して規模拡大を図ってブランド化を進めるのか、新たな住宅の開発地域として果樹園からの転換を図ろうとするのか、その2つの方向性は全く逆の方を向いている。
 野菜や果物の販売は生産者の顔が見える商品づくり、産地からの情報発信が極当たり前になった今、フランスのようにブドウ畑の格付けまでは難しくとも、生産者が栽培したブドウ単位でワイン醸造することは可能なはず。生産者の意欲を引き出して引取り価格を上げる具体的な工夫が求められる時であろう。
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-信毎参照記事「塩尻 飛躍を目指して」(上)

 


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