特報:Fパワーは誰の為?
特定者の利得か 公共性・公平性は
信州Fパワープロジェクトは林地斜面を開発した約20haの用地で事業展開する。背後の東山山麓には国定公園が広がり、北東側には県郷土環境保全地域の牛伏寺鉢伏山麓も控えた場所。
この事業は民間一社の独占状態で経営、木材供給のために県の仲介で11月には流通センターも整備される段取りだ。県費等の35億円を投入、総事業費は約120億円。木材加工場の建設が進む一方、その資金計画や経営計画は依然、未公表のまま。県費を計上する公的色彩の強い事業にしては、公共性や公平性に疑問符が付くのではないのか。市民らに対する今後の情報公開や説明責任が待たれる。
市間伐材買取が先行 発電計画は未だ不明
木質バイオマス発電施設工事の時期や発電運用計画が不明の中、「軽トラに積んで晩酌代を」と塩尻市は9月から間伐材の買取事業に着手。市内の針葉樹1㎥当り3千~4千円で購入する見込み。信州Fパワー事業地の近くに集積場を設けて実施する予定。一方、間伐材等を燃料とするバイオ発電の運用は2年後ながら、同発電との整合性は課題として残されたままだ。
やはり、最も不安が募るのは同発電に伴う周辺環境への影響だ。発電量1万kwの県内最大のバイオ発電であり、環境影響評価の調査は事業者の責務だろう。同事業の「森と生きる 森を生かす」という壮大な理念を忘れてほしくないものである。
信州Fパワープロジェクトは林地斜面を開発した約20haの用地で事業展開する。背後の東山山麓には国定公園が広がり、北東側には県郷土環境保全地域の牛伏寺鉢伏山麓も控えた場所。
この事業は民間一社の独占状態で経営、木材供給のために県の仲介で11月には流通センターも整備される段取りだ。県費等の35億円を投入、総事業費は約120億円。木材加工場の建設が進む一方、その資金計画や経営計画は依然、未公表のまま。県費を計上する公的色彩の強い事業にしては、公共性や公平性に疑問符が付くのではないのか。市民らに対する今後の情報公開や説明責任が待たれる。
市間伐材買取が先行 発電計画は未だ不明
木質バイオマス発電施設工事の時期や発電運用計画が不明の中、「軽トラに積んで晩酌代を」と塩尻市は9月から間伐材の買取事業に着手。市内の針葉樹1㎥当り3千~4千円で購入する見込み。信州Fパワー事業地の近くに集積場を設けて実施する予定。一方、間伐材等を燃料とするバイオ発電の運用は2年後ながら、同発電との整合性は課題として残されたままだ。
やはり、最も不安が募るのは同発電に伴う周辺環境への影響だ。発電量1万kwの県内最大のバイオ発電であり、環境影響評価の調査は事業者の責務だろう。同事業の「森と生きる 森を生かす」という壮大な理念を忘れてほしくないものである。
この記事へのコメント
Fパワー聞きなれない言葉に新鮮さを感じるが、市民のの皆さんは本当の意味や効果、リスクを感じているのか疑問を感じます。
東の山を望むと茶色く削られた山肌が痛々しくも見える。
Fパワーが市にもたらす効果が見えてこない。
どんなメリットがあり、リスクがあるのか検証しているのだろうか?
エネルギーをいかに、どのように、誰のために活用するのだろうか?
Posted by ベストマッチ at 2014年08月12日 21:47
Fパワー聞きなれない言葉に新鮮さを感じるが、市民のの皆さんは本当の意味や効果、リスクを感じているのか疑問を感じます。
東の山を望むと茶色く削られた山肌が痛々しくも見える。
Fパワーが市にもたらす効果が見えてこない。
どんなメリットがあり、リスクがあるのか検証しているのだろうか?
エネルギーをいかに、どのように、誰のために活用するのだろうか?
Posted by ベストマッチ at 2014年08月12日 21:47
ベストマッチ様
コメントを頂き大変ありがとうございます。
建設地の地元をはじめ、多くの市民がその事業に関してほとんど何も知らないのが実状です。
行政側もそれをいいことに直接の関係者だけを相手にしているとしか見えません。理念としてのお題目は良くても、きちんとチェックして行かないと、ある日突然とんでもないことが起きるかもしれません。
最も危惧されるのは放射能汚染ごみである「木くず」が県外から持ち込まれる可能性が十分にあることなのですが…。
Posted by 前塩尻市議会議員 小野光明 at 2014年08月16日 07:05