特報:Fに長野モデルあり
実態に見合う規模と運営 堅実経営
10年の実績
民間7社の事業協同組合による「いいづなお山の発電所」は長野市飯綱高原の手前にある。2基のバイオマス発電所があり、実績は既に10年以上。発電規模は第1が1300kwと第2が1500kwで、燃料は第1が木質系廃棄物の破砕チップ、第2が未利用材の切削チップを使用。第2は昨年から稼働する。
徹底した情報公開と地域貢献
同組合によると、「発電事業に何ら隠すものはなく、いつもオープン」とし、どんな検査機関であれ、小学生の社会見学であれ何でも受け入れる。地元の地下水や農業用水を利用する関係から、地域行事等にも積極的に参加、協力しているという。社会見学用には独自に紹介DVDも作成、自然再生エネルギーと森林整備の関係を分かりやすく説明する準備も万全だ。
生産電力を有効活用
発電した電力は単純に、大手電力会社に売電する訳ではない。組合内に新電力会社(PPS:特定規模電気事業者)を立ち上げ、スキー場や大手電力会社、電力取引所のほか、エネルギー地産地消の観点から長野市役所にも近く売電する予定。2年後には一般家庭への電力全面自由化を控え、新たな収入源に期待も寄せる。
信州Fパワー事業との違い
その発電規模が1万kwもの信州Fパワープロジェクト事業。5千kwが採算分岐点とされる中、同組合が1千kw程度からスタートしたのは「発電に必要な燃料を継続的に調達するのは困難」との判断に基づく。間伐材や端材等だけに頼る腰同事業は十分な燃料を確保し、目標とする発電量を果たして最初から維持できるだろうか…。
放射能ごみを拡散か!?
全国では、太陽光発電に次ぐ自然再生エネルギーとして木質バイオマス発電所が数多く計画され、1万kw以上も10ヶ所程度で稼働中。一方、福島県内では仮説焼却場の建設が相次ぎ、4ヶ所で実働中だ。
木くずによる木質チップは産廃でもあり、バイオ燃料に混じらないとも限らない。2020年の東京五輪を控え、関東周辺の放射能ごみを急いで処分したい思惑もある。それらが持ち込まれ焼却の可能性は十分に有り得るところ。これには監視体制も必要だ。
10年の実績
民間7社の事業協同組合による「いいづなお山の発電所」は長野市飯綱高原の手前にある。2基のバイオマス発電所があり、実績は既に10年以上。発電規模は第1が1300kwと第2が1500kwで、燃料は第1が木質系廃棄物の破砕チップ、第2が未利用材の切削チップを使用。第2は昨年から稼働する。
徹底した情報公開と地域貢献
同組合によると、「発電事業に何ら隠すものはなく、いつもオープン」とし、どんな検査機関であれ、小学生の社会見学であれ何でも受け入れる。地元の地下水や農業用水を利用する関係から、地域行事等にも積極的に参加、協力しているという。社会見学用には独自に紹介DVDも作成、自然再生エネルギーと森林整備の関係を分かりやすく説明する準備も万全だ。
生産電力を有効活用
発電した電力は単純に、大手電力会社に売電する訳ではない。組合内に新電力会社(PPS:特定規模電気事業者)を立ち上げ、スキー場や大手電力会社、電力取引所のほか、エネルギー地産地消の観点から長野市役所にも近く売電する予定。2年後には一般家庭への電力全面自由化を控え、新たな収入源に期待も寄せる。
信州Fパワー事業との違い
その発電規模が1万kwもの信州Fパワープロジェクト事業。5千kwが採算分岐点とされる中、同組合が1千kw程度からスタートしたのは「発電に必要な燃料を継続的に調達するのは困難」との判断に基づく。間伐材や端材等だけに頼る腰同事業は十分な燃料を確保し、目標とする発電量を果たして最初から維持できるだろうか…。
放射能ごみを拡散か!?
全国では、太陽光発電に次ぐ自然再生エネルギーとして木質バイオマス発電所が数多く計画され、1万kw以上も10ヶ所程度で稼働中。一方、福島県内では仮説焼却場の建設が相次ぎ、4ヶ所で実働中だ。
木くずによる木質チップは産廃でもあり、バイオ燃料に混じらないとも限らない。2020年の東京五輪を控え、関東周辺の放射能ごみを急いで処分したい思惑もある。それらが持ち込まれ焼却の可能性は十分に有り得るところ。これには監視体制も必要だ。